2007年12月10日月曜日
せめてクリスマスくらいは“いい人”に…
<連載・借りて見!!シネマ「3人のゴースト」> 1年でさまざまなけがれや悪徳に染まったわが身を清めるべく、年末に必ずディケンズの名作「クリスマス・キャロル」の映画化作品を見て「みそぎ」を行っている。なぜかって? だってこれは、強欲な金貸しのスクルージが、クリスマス・イブの夜に訪れた過去と現在と未来の幽霊によって、悔い改めさせられる物語だ。このままだと地獄行きだが、新しい自分になると誓うことで救われる。都合のいい話だが、御利益にあやかってわが身も救われようと言う魂胆なのさ。 ところでこの「3人のゴースト」は、スクルージを視聴率のためなら人も殺しかねないテレビ局の若社長に設定し、過去の幽霊をタクシードライバー、現在の幽霊を若作りのブリッ子妖精、未来の幽霊を異形のモンスターにした現代版。 コメディアンであるビル・マーレーが憎々しくひねくれた社長をユーモラスに演じ、ガリガリのやせっぽちだがどこかキュートな元恋人をカレン・アレンがピュアに演じている。話は美談だが、キャスティングが美男美女ではないところに親しみが持てていい。 ラストに悔い改めた社長が長々と演説をブツ場面はやや冗長だが、見ていると、自分もクリスマスくらいはいい人になれるかも…(笑い)と思わせてくれる。ちなみに「クリスマス・キャロル」の映画化作品は、スクルージを名優が演じる正統派から、マペット(人形)が出演するものまで数々ある。見比べてみるのもオススメだ。(S) ◆3人のゴースト 監督リチャード・ドナー/主演ビル・マーレー/1988年/101分/パラマウントジャパン/DVDは1500円
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